まず、セカイカメラとは、iPhone などで使えるアプリケーションで、カメラで現実の世界を映しつつ、好きな場所にエアタグと言われる位置情報と方向情報を含んだ、テキストや画像などのタグを設定できるものです。
エアタグはもちろん設定するだけでなく、他の人が設定したものも見る事が出来るのです。
iPhoneのカメラで現実世界を見ていると、そこに他人が設定したタグがふわふわ浮いており、タグが設定された別のセカイを見ているような感覚になるというアプリなんです。
現実世界を拡張する、拡張現実と言われる技術の第一歩みたいなもので、技術的にも興味はありますが、これを用いた応用でどんなことが出来るのかというのが気になります。
twitterにも書いた話なんですが、少しアレンジして書いておきます。
妄想:エアタグ小説
エアタグにはテキストが書けるので、それを利用して小説を書く。
一つ一つのエアタグには少しずつしか書けないので、エアタグを辿って読んでいくことになる。
どんどんエアタグの道を辿りながら進んでいき、ラストシーンに近づくと、ある喫茶店に到着する。
その喫茶店に到達する道は一本ではなく、いろんなストーリーが存在している。
最後、喫茶店で小説の最後について語り合っている人たちが居る。
現実:ほぼ初エアタグ
待ち合わせに出かける為に電車に乗っていた。
途中、ちょっと慌てた風体の男性が乗り込んできて、隣に座った。
駅で止まっているときに、朝インストールしたセカイカメラをわくわくしながら立ち上げてみた。
目の前に、「セカイカメラを弄っていたら、電車に乗り遅れた」ってタグが浮いていた。
横の人もiPhoneユーザで、その人もセカイカメラを使っていてエアタグを置いたらしい。
そして、そのエアタグに気づいたことを見て、隣の人がにやりを笑った気がした。
私は、隣の人とコミュニケーションを取る気がさらさらなかったので、セカイカメラを終了させた。
その人は次の次の駅くらいで何も言わずに降りていった…。
※今回はたまたま止まっていたので、エアタグを見れたけど、走っていたらエアタグはすごい勢いで遠ざかっていたと思います。しかし、近距離というだけでコミュニケションが出来るデバイスがあるとすると、変な問題が起きるような気がしました。
まとめ
セカイカメラのすごいところは、上記のような妄想や現実のエピソードを作り出すところだと思います。
一方、自分自身はあまりセカイカメラを活用しきれていません。正直セカイカメラという単独のアプリケーションだけを起動して、エアタグを覗いているだけというのは何か退屈な感じがするし、外から見ても実際にやっていることも、iPhoneのカメラで撮影しているのと同じで、人の多い所で起動するのは人の目が気になるというのもあります。
もう少し自己主張の無いアプリケーションになったら、例えばtwitter client などのアプリケーションにエアタグ機能だけ追加されたらどうかなと思います。
また、これから設定されまくっていくエアタグについての面白い話などが出てくる事も期待しています。
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