これまでちょっとしたケガをした場合には、消毒をして絆創膏やガーゼを貼る。なるべく傷を乾燥させ消毒し、膿まないようにするのが普通だった。
最近では、それほどひどくないケガの場合には従来の治療法ではない方法の方が治りが早く、きれいに治り、しかも痛くないということが分かってきた。それがモイスチャーヒーリングだ。
簡単に言うと、傷から出てくる浸出液を逃げていかないようにキープしつつ、外部からの水などを遮断するようにする。それにより浸出液に浸された状態の方が傷が早く治るらしいのだ。
これまでだと傷が出来たら、ともかく消毒、消毒と言われていたが、消毒では傷を治す働きまで弱めてしまうらしい。
モイスチャーヒーリングをする場合の注意点は、
- 傷を作ったら、水で患部をよく洗い、異物を取り除く
- 消毒はしない
- 水分をよく拭き取る
ということだ。
その後、モイスチャーヒーリングの為の薬局で売っている傷パワーパッドやクイックパッドを貼る。
そのときに傷を必ず覆うサイズのものを貼る必要がある。特に擦り傷の場合、ひどいところと若干すりむいているところなどがあるけど、もし浸出液が出てきそうなところがあった場合にはそれを覆うサイズのものを使う必要がある。
もし、覆えない場合には、薬局で買ったパッドで治療はできないので医者に行くべきだ。
絆創膏を二枚貼るようには治療できない。
傷を覆っていない場合、浸出液が出てくる。パッドは強い粘着力があって、粘着力があることにより浸出液を外部に出さないし、外部からの防水性もあるのだが、浸出液が出てくるところにはひっつかない。そこから全て漏れてしまう。
だから、パッドが傷を覆っているというのは必要な条件なのだ。
パッドを貼ると、浸出液によりパッドが白くぷよぷよに膨らむ。傷が治るほどに白いぷよぷよは小さくなっていくので治っていく目安になる。
一度貼ったら、5日くらいは連続で使えるそうだが、それでも傷の状態は毎日チェックして、化膿していないことはチェックしなければならない。化膿しているかどうかはにおいや見かけでチェックする。
なるべく長い日にち貼った方がよいと思うが、きちんと貼っていても必ず浸出液は漏れてくると思う。もれないようになるべくするには、ボアテープみたいなもので、パッドの上下左右に貼って予防措置をすると多少もつようになる。
また、もれることを想定して、パッドの上からガーゼまたはティッシュをのせて、伸縮性の包帯をまいておくと、服を着ていても寝ていても安心だ。
クイックパッドは防水性もあると書いてあるが、お風呂にドボンと入ることはおすすめできない。なぜなら水が入ってくる可能性があるし。しかも、お風呂の汚い(細菌のいる)水が傷口に着くと、それが化膿する原因になるからだ。
よって、傷部分をビニールでカバーをしてシャワーだけにとどめておくのがよい。
パッドの気密性に不安があったり、水が入ったりした感じがあって取り替えたい場合には、傷口をきれいに洗って張り替える必要がある。前にも書いたけどにおいをかいで、傷のみかけを見て化膿していないか確認をする。
傷を見て、ピンク色の皮膚で覆われたら皮膚の再生が完了したということで、パッドでの治療が完了したことになる。
普通に治療するよりも早いとはいうものの結構時間がかかる。
あやしいと思ったり、傷が盛り上がったり、赤くなったり、膿んでたり、いつまでも浸出液が減らないときには医者に行って確認した方がよい。
実際に、擦り傷で医者に行った場合、医者でもモイスチャーヒーリングの医療用の品が貼られる。それに比べても薬局で買う治療用品は負けていない。
でも高いんだよね。サイズが大きくなるほど枚数も入っていないし、高くなる。
しかし、前にも書いたけど小さい物を使うと意味がないので、大きめのを買う事。
これが一番の注意点。
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