NAVERのメッセージング「LINE」は、iPhoneでもアンドロイドでも、PCでもMacでも使えるし。スタンプが使えて多彩な表現が出来るのが特徴。スマホ同士なら無料で通話もできる。
大変楽しいんだけど、気をつけないといけないところがある。
LINEは、登録時に自分の携帯番号を指定する必要がある。
つまり、自分のアカウントは携帯番号に紐付けられた情報として登録される。
さらに、自分のアカウントを登録した時点で、
(1) LINEに自分のスマホの連絡帳に登録してある番号がLINEに認識される。
(2) また、自分の登録した番号は他の人たちにも伝えられる。
これらは利用規約をきちんと読めば書いてあるのかもしれない。
利用規約は一般にあまりに長くて企業側の保険的な意味があるだけで、機能していない。
きちんと理解できてないと思わぬことになるかもしれない。
(1) で何が起こるか。
LINEをインストールした瞬間に、自分のスマホの連絡帳に登録されている連絡帳に登録されており、かつLINEをインストールされている人が、LINEの「友だち」に登録される。
これは何を言っているかというと、Twitterなどであれば、明示的に誰かをフォローするという登録しないとフォロワーに登録されないわけだが、LINEはそうではない。
LINEを入れれば、使っている友達にはすぐに連絡できる!と便利な反面。
え、この人もLINEやっていたのという発見も否応がなしにしてしまう。
(2) にもつながるけど、逆に言えば、自分がLINEを始めると、自分をスマホのアドレス帳に登録しており、さらにLINEをやっている人には、「LINEはじめたぞー!」と知らしめることにもつながる。
こっそりはじめるということはできないと思われる。
また、ここでの問題は、スマホの連絡帳に過去に登録した番号で、その人の番号が他人に渡っていた場合、その他人がLINEをはじめたら、その他人まで「友だち」に登録され、「LINE」での登録名が私に伝わってしまうのだ。
古い番号の洗濯(ロンダリング)の意味はあるかもしれないけど、その他人にしてみたら、全く思わぬところで「友だち」に登録されていることになり、登録されたことには気付ない。
さらに、もう一つの問題は、携帯番号という変えることにコストがかかるIDを個々を特定する情報として用いているところ、問題があってもそう簡単には変えられない。
LINEの特徴としては、携帯番号を認識IDとして利用することで、匿名性を排除することだろう。しかし、携帯番号は変えることもあるし、その前にその番号を使っていた人がいる可能性もある。
簡単に変えられない番号をIDとして使う危険性については、もうネットで議論されている通りだ。
番号は他人には基本的に知られないから問題無いということではない、変えられない番号に個人情報を紐付けるということがリスクをはらんで上記の問題が起きる。
自分が登録したことを他のLINEユーザに勝手に通知するのは、それとは関係ないNAVERの問題だと思うけど。
というわけで、注意しましょう。